平成23年1月14日

 

 ブックレビュー。

 

 奥野宣之「読書は1冊のノートにまとめなさ

 本屋で目を付けて衝動買いしたのだが、正直微妙なものであった。主に「読書ノート」の作成や、「探書ノート」の活用などを薦めているようだ。序文に、読んだ本の内容を忘れている、読んだはずなのに思い出せない、という症状があげられており、それに共感したのでどうすれば良いか分かるのかと思ったのだが、特に目新しい発見はなかった。読書ノートは既に付けてもいる。

 しかし、読んだ本の内容を忘れてしまうというのは厳しいものだ。 わざわざ時間を掛けて読んだのにも拘らず、思い出そうとすると殆ど覚えていない。小説や物語だと余りそういう事もなくストーリーは基本的に記憶しているものだが、論説や論文だとどうしても忘れてしまうのだ。これでは速読どころの話ではない。少しでも覚えているなら、と割りきってしまうのも良いかも知れないが、実際その後思い出すことはない。やはり一冊ごとに感想などをノートに書くべきなのだろうか。

 

 

 本屋に入るたびに本を衝動的にレジに持って行ってしまう病気。まだ額が小さいから良いようなものの、自分でも抑えがきかない。机の上に”ツンドク”が積み上がっている。今現在、新書2冊と大型単行本一冊と雑誌三冊と単行本三冊を同時に少しずつ読んでいる。ちなみに英語の最後の作文にはこれを書いた。

 "I think that reading books is important.I bought many books in this month.So,I have  to read 9 books now."

 もう半分ネタだろう。問題文の意味も良く分からなかったのだ。

 

   さて、最近読んだ本で気にいったもの。

 

三橋貴明「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない! 

「 日本経済は中国に依存している」「中国がなければ日本は生き残れない」という声をいろいろな場所で聞く。だがそれに果たして根拠はあるのか。著者は、GDPに対する輸出の割合などの数値データを淡々と示し、そうではないことを証明している。中共と断交したところで、決して日本が大打撃を被るということはないのである。彼は経済の方面において、これまでと違う(大手マスコミの報道する内容と違う)事実を発表してきている。他の著書も是非読んでみたい。